SLでドアが開くとき、うっかり近すぎていると、手前に開いたドアが自分のカラダを通過したりしますね。
べつに実害はないのですが、なんとなく気持ちよくなかったりもします(^^;;
そこで、必ず「向こうに」開くドアです。
タッチした、またはぶつかった人の位置が、ドアの外側ならドアは内開き、人が内ならドアは外開きに開くようにします。
人がどちら側にいるかを調べるのには「ベクトルの内積」というのを使います。
数学の難しい話は抜きにして、2つのベクトルの内積を計算すると、ベクトルが同じ向きのときにプラスの値になり、反対向きのときマイナスになります。(直角のときはゼロ)
なので、あらかじめドアの「外向き」ベクトルを決めておけば、ドアから見た人の方向ベクトルとの内積が、プラスなら「外にいる」→「内開き」、マイナスなら「内にいる」→「外開き」のようにできます。
スクリプトはこんな感じ:
swing(vector pos) {
if (pos) { // 開く
Rot = llGetLocalRot(); // 現在の回転(子プリムなら親に対する)を記録
if (0 < (Face*llGetRot())*(pos-llGetPos())) // 方向ベクトルの内積
llSetLocalRot(llEuler2Rot(Angle*DEG_TO_RAD)*Rot); // (+)なら内開き
else llSetLocalRot(llEuler2Rot(-Angle*DEG_TO_RAD)*Rot); // (-)なら外開き
}
else llSetLocalRot(Rot); // 閉まる
}
default {
touch_start(integer n) { // タッチで開く
swing(llDetectedPos(0));
state open;
}
collision_start(integer n) { // ぶつかって開く
swing(llDetectedPos(0));
state open;
}
}
state open { // 開いた状態
state_entry() { // 時間設定
llSetTimerEvent(TimeOut);
}
timer() { // 時間で閉まる
swing(ZERO_VECTOR);
llResetScript();
}
touch_start(integer n) { // タッチで閉まる
swing(ZERO_VECTOR);
llResetScript();
}
}
このドアは、「MySwingDoor」という名前で売ってます:上のスクリプトでは省略しましたが、両扉のときもう片方が連動するしかけにもなってます。
SLマーケットプレイス
https://marketplace.secondlife.com/p/lovemax-MySwingDoor/7433954
築地場外市場(SLurl)
http://slurl.com/secondlife/TSUKIJI/80/55/22/